平井和正と桑田次郎(現・桑田二郎)による日本のSF漫画、および同作品を元に制作された日本国内のSFアニメ、およびそれらに登場する主人公の名前である。
漫画版は『週刊少年マガジン』(講談社)に1963年20号から1965年13号まで連載されていた。
テレビアニメ版は1963年11月8日から1964年12月31日までTBS系列局で放映されていた。
全56話。
漫画版の表記は数字入りの「8マン」であるが、テレビアニメ版の表記は全てカタカナの「エイトマン」である。
先行する『鉄腕アトム』とも『鉄人28号』とも全く異なる、「変身能力」「加速性能」というオリジナリティが受け入れられて採用された。
本作は、平井の漫画原作家としてのデビュー作になる。
「8人目の刑事で8マン」というネーミングは、当時TBSで放送されて人気だった刑事ドラマ『七人の刑事』を踏まえたものだった。
1989年から1990年にかけて、リム出版より全7巻で完全版の単行本が出版された。
このとき、幻となっていた最終回も収録されている。
これは、桑田が描き下ろした小説版であった(代筆版は未収録)。
単行本が50万部以上売れたリム出版は、本作のリバイバルブームを仕掛け、実写映画化なども行っている。
主人公の躍動感あふれる構図に加え、タバコ型の強化剤を吸うシーンは当時の子供達に影響を与え、放送時にはタイアップで発売されたシガレット型の固形ココアが人気を得た(強化剤を吸うシーンは途中から無くなる)。
スポンサーは丸美屋食品工業で、同社のふりかけのキャラクターにもなった。 番組に2回CMが入る構成。
TBSにとっては初の自社制作によるアニメ参入作品である。
最高視聴率は1964年9月17日放送の25.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。
歌唱した克美しげるが後に起こした事件により、テレビなどで主題歌が放送されない時期があった。
1980年にキングレコードから発売されたオリジナルサウンドトラックのレコードでは、主題歌をたいらいさおが歌うカバーバージョンが収録されている。