決断
太平洋戦争をモチーフにした竜の子プロダクション制作のテレビアニメである。
1971年4月3日から同年9月25日までの間、毎週土曜日19時30分 - 20時に日本テレビ系で全26回放映された。
太平洋戦争を、1941年の真珠湾攻撃から1945年の敗戦に至るまで、日本側と連合国側、その双方の指揮官や司令官、兵士たちの重要な「決断」を中心に描き出すノンフィクションドラマとなる。
「アニメンタリー」とは、「アニメーション」と「ドキュメンタリー」を合わせて作られた造語であり、併せて、この作品の性格を端的に示している。
視聴対象を子供だけでなく大人にまで広げ、戦争状態における将官達の「決断」の時を描き、いかなる「教訓」をもたらすのかを視聴者に訴えた作品となった。
また、放送当時には同題名の雑誌が出版され、フィルムストーリーが掲載された。
実在の人物、兵器を忠実に描き、効果音は実写映画に使用される本物の爆発音やエンジン音を使用した。
また、この作品に使用された色付きの透過光などの特殊効果は、当時としては斬新なもので、後に制作された『科学忍者隊ガッチャマン』などのタツノコ作品にも多用され、後のアニメ作品に影響を与えた。
総監督だった九里一平も「『決断』で試した技術はすべて『ガッチャマン』の血と肉となりました」と証言している。
2005年に第1 - 25話を収録したDVDが発売されたが、第26話は日本テレビと読売広告社制作による実写作品であるため、版権の関係から収録されておらず、再放送もされていない。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。