さすらいの太陽
藤川桂介原作、すずき真弓作画に因る漫画作品、およびそれを元に製作されたテレビアニメ。
原作漫画は1970年8月から1971年8月まで雑誌連載され、アニメ版は1971年4月8日から1971年9月30日まで放送された。
原作漫画は当時の人気歌手、藤圭子をモデルとしている。
また、初めて芸能界を描いたアイドルアニメでもある。
原作漫画は1970年8月から1971年8月まで、すずき真弓によって小学館の『週刊少女コミック』に連載された。
基本ストーリーはアニメ版とほぼ同じだが、17歳の少女である事をリアルに出すためにアニメ版と原作版でのぞみの誕生日が若干違っていたり、美紀が芸能界入りしたきっかけや道子が悪に染まったきっかけが違っているほか、のぞみが歌手になるために虎の穴で死と隣り合わせの特訓をしたり、アニメ版ではほぼ円満だった恋愛模様が泥沼化した内容となっていたり、殺害されたり恐喝されるキャラがいたりと、アニメ版よりも暗くてかなり殺伐とした内容になっている。
登場キャラの容姿や一部のキャラの設定も大幅に違っており、特にアニメ版でも悪役であった野原道子は物語序盤からのぞみや美紀を愚弄・翻弄したり、のぞみを再起不能に陥れたり、ナイフで刺し殺そうとしたり、美紀に出生の秘密を聞かせて大金を脅し取ったり、のぞみの幸せを奪うために恋人のファニーを平然と殺害してしまうなど、アニメ版よりも性格が非常に冷徹で冷酷なキャラに描かれている。
原作の藤川桂介が脚本陣に参加し、当時フリーだった斧谷喜幸(のちの富野由悠季)が演出陣に参加した。
アニメ化に際し、原作版の内容では残酷なシーンが多すぎて視聴者となる子供には精神的な負担が大きすぎると判断され、原作のストーリー性を残しつつシナリオやキャラの容姿、設定を大幅に変えることになった。
アニメ作品として初めて芸能界や歌手、音楽、歌謡曲を主体に取り入れ、現在で言うところの「アイドル系アニメ」または「音楽系アニメ」の礎を築いた作品とも言われている。
本編では当時の芸能界の内情がリアルに描かれており、多くの流行歌が劇中で使用された。
初期のオープニング映像にはタイトルに『「少女コミック」連載』と書いてあるが、のちに『週刊「少女コミック」連載』に変更される。
なおフォントも変わる。
また初期では原作は藤川桂介のみクレジットされていたが後にすずき真弓も追加。
エンディング映像も初期と中期以降で絵の枚数・種類が変化している。
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