ひみつのアッコちゃん(第2作)
赤塚不二夫による日本の少女漫画である。
1988年10月9日~1989年12月24日にわたって全61話がフジテレビ系列で日曜 18:00 - 18:30に放送されていた。
東映動画制作。
当時の講談社は、小学館の藤子不二雄に対抗し、赤塚不二夫を擁して、「赤塚戦略」を構想、この戦略にフジテレビと読売広告社が参加した。 3社が提携した「赤塚戦略」の第1弾『おそ松くん』に次ぐ2弾だった。
東映動画の関弘美は『魔法使いサリー』のファンであり、『サリー』の後番組である旧作の『アッコちゃん』が気に入らなかった。
そこで横山賢二に相談したところ「昔の『アッコちゃん』の嫌だったところは変えてしまっていい」と言われた。
そこで彼女は旧作のアッコちゃんは優等生でメソメソしたところが気に入らなかったので、ドジな明るい子に変更した。
芝田浩樹によると本作は旧作と同じくシリアスなドラマ性のあるものにする予定だったそうである。
しかしフジテレビと読売広告社が明るい作風を要求。
最終的には両者を折衷した作品になった。
さらに当時の現代的要素が取り入れられ、コメディーを得意とする脚本家浦沢義雄の参加を得て、ギャグ色が強いものとなった。
アッコのパパは企画段階ではパイロットだったのが、ニュースキャスターに変更。
これは当時『ニュースステーション』やTBSのドラマ『パパはニュースキャスター』などにより、ニュースキャスターが人気の職業になっていたためで、毎回次回予告も、アッコがニュースキャスターに扮して次回のストーリーを読み上げるという形をとった。
アッコのママは童話作家という設定で、第1作のアッコと同じ声優の太田淑子が演じた。
このため、第1作のアッコがそのまま大人になったという見方もあった。
なお、当初は太田がそのままアッコ役を演じる予定だったが、堀江に主題歌と主役の声の二役をさせたいという意向が働き、アッコの声を堀江が担当することになった。
1作目には存在しなかった、鏡の精の少年「キーオ」というキャラが転校生という設定で登場し、キザなふるまいからアッコや仲間たちとしばしば衝突する。
また、時折茶々を入れる形で、赤塚不二夫がデザインを描き下ろした「変なおじさん」が登場する。
1988年10月下旬、タカラ(現・タカラトミー)が、アッコが劇中で使うコンパクトを玩具にした「テクマクマヤコン・コンパクト」を発売し、大ヒットした。
1989年1月上旬までに20万個を出荷した。
この商品は発売直後から爆発的な売れ行きを見せ、店頭に並べられた直後に即売切れという状態が続いた。
初代のコンパクトは丸型で、2代目のコンパクトは角型である。
累計では、初代コンパクトの玩具は150万個、2代目コンパクトの玩具は80万個を売り上げた。
本作は視聴率上でもマーチャンダイジング上でも成功を納めた。
この影響で同じフジテレビ、読売広告社が手がける『東映不思議コメディーシリーズ』も魔法少女路線に変更することになった。
ひみつのアッコちゃん 第ニ期(1988) コンパクトBOXが2005年7月22日に発売。
【ひみつのアッコちゃん(第2作)】の主題歌・あらすじ・登場人物・声優
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