スペースコブラ
寺沢武一のSF漫画『コブラ』を原作としたアニメ作品。
左腕にサイコガンを持つ一匹狼の宇宙海賊・コブラの活躍を、アメコミ風タッチで描く痛快SFアクション(スペースオペラ)。
『週刊少年ジャンプ』で1978年から1984年にかけて断続的に連載され、1982年には映画化、TVアニメ化されるなど人気を得た。
劇場作品『SPACE ADVENTURE コブラ』 公開後に放送されたTVアニメ第1作。
1982年10月7日から1983年5月19日までフジテレビ系で全31話が放送された。
現在のところ、フジテレビで放送された最後の東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)製作アニメである。
ストーリーの骨格はほぼ原作に忠実だが、登場人物や物語の展開に大幅な脚色が加えられている部分がある。
例えば、ドミニクは原作版ではロイヤル家の三女だが、アニメ版では長女になっている他、姉妹の絆を強く打ち出した演出などが加えられた。
シドの刑務所が宇宙船となっているなど、劇場版の設定を踏襲している部分もある。
TVアニメは低年齢視聴者が見ることもあり、原作者・寺沢武一の作風の特徴である肉感的ヌードシーンについてはそれなりの配慮が為され、エロティシズムよりアクションが強調されている。
とはいえ、女性キャラクターのボンデージ風のファッションまでがなくなっているわけではない。
コブラのキャストには、クリント・イーストウッドの吹き替えを担当していた山田康雄の名も挙がったが、同じ東京ムービー作品であるルパン三世とイメージが重複するという理由で、野沢那智が担当した。
なお、両者は同じ俳優の吹き替えや、同じ役を、機会を異にして演じている作品が多い。
山田によるコブラも、後にゲームで実現している。
玩具はかつてのポピーから、メイン商品のタートル号が「DXコブラタートル」の名称で出たほか、サイコガンなどの玩具やLCDゲーム「スペースコブラ プロフェッショナル」が発売された。
初のソフト化は1991年9月、バンダイビジュアルから発売された8枚組LD-BOX「スペースコブラ パーフェクトコレクション」。
放送第16~19話のラグ・ボール編を1枚のディスクに収録するための措置として、第24話を繰り上げて第16話とし、以下のエピソード話数をひとつずつ繰り下げるという変則的な方法で商品化している。
この初商品化のLDには、レコード用フルサイズを編集して作ったTVサイズOPが使われており、オンエア当時の音源と違っていたが、後年KSSから単品発売されたLDでは、オリジナルの音源をわざわざ発掘してオンエア当時のOPを再現している。
2000年10月25日に本テレビシリーズ全話を収録したDVD-BOXが、2002年10月25日には原石版(廉価版DVD-BOX)が発売された。
2005年12月23日には本テレビシリーズ全話と先述の劇場版を収録したDVD-BOX「スペースアドベンチャーコブラDVD ~ザ・タートル号BOX~」が発売された。
タートル号をモチーフにした特製DVDボックスのほか、オリジナルフィギュアなどが同梱されている。
2008年8月29日、新アニメシリーズの開始にあわせて本テレビシリーズ8枚と劇場版が単品で再リリースされた。
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