逆転イッパツマン
『タイムボカンシリーズ』第6作目としてフジテレビ系列で1982年2月13日~1983年3月26日迄毎週土曜18時30分 - 19時00分に全58話が放映していた、タツノコプロ制作のテレビアニメである。
前作『ヤットデタマン』に続いて、巨大ヒーローロボが活躍。
主人公がこれまでの少年少女から青年となり、ドラマもシリアス味が増した作風となった。
主人公のイッパツマンの正体など、視聴者の興味をひこうといくつかの謎をちりばめてシリーズのマンネリを打破しようと工夫がこらされた。
ついには「シリーズ初!悪が勝つ」という後まで語り草となるエピソードを生んでいる。
主人公の声優には、長年シリーズでナレーターを務めていた富山敬が満を持しての登板。
時に20%を越える視聴率を記録し、好評につき放送回数は6話延長された。
うち3回はストーリー本編とは関係のない番外編的なストーリーが含まれていた。
歴代シリーズとしては『ヤッターマン』以来の放送回数の延長であり、マンネリの声も上がりはじめていたタイムボカンシリーズの人気が息を吹き返した作品だった。
土曜18時30分の時間帯も本作で最後になるなど、シリーズの転機となった作品でもある。
富山に代わってのナレーションには鈴置洋孝を起用。
鈴置独特の絶妙な語り口が物語を盛り上げている。
また本作からCM後にアイキャッチが挿入されるようになった。
第31話まではOPのラストでコスイネンが「いつか逆転してやるからな」と叫ぶと、振り下ろされた正義刀でムンムンのスーツが切られ、胸が露わになった。
32話以降はOP画像がマイナーチェンジされ、コスイネンが「(イッパツマンを指して)こういう方もおられるんですよ」と言うと、上から被せられた三冠アームガンで黒焦げにされ、「イケズ…」と言うラストに変更された。
主題歌の『逆転イッパツマン』はナレーター役の鈴置洋孝が2006年8月6日に逝去した事を悼み、鈴置と、13回忌を翌年(2007年)に控えた豪 速九(イッパツマン)役の富山敬への想いをイメージした三番の歌詞を新たに追加。
逆転イッパツマンDVD-BOX1 2002年3月22日発売。
逆転イッパツマンDVD-BOX2 2002年5月24日発売。
タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン ブルーレイBOX 2012年9月26日発売。
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