牧場の少女カトリ
フジテレビ系列の『世界名作劇場』枠で放送されていたテレビアニメ。
放送期間は1984年1月8日~12月23日で全49話。
原作はアウニ・ヌオリワーラの『牧場の少女』。
アニメ版の舞台は20世紀初頭のフィンランドで、母と離れて祖父母と暮らす少女が牧場の家畜番として屋敷で働き始める物語。
原作より時代設定が65年ほど後にずらされており、内容も大きく異なっていてクウセラ屋敷以降のエピソードは全てアニメオリジナルである。
また、アニメでは『カレワラ』(作中では「カレヴァラ」と呼ばれる)等の多くの書物が登場しているが、その殆どが原作の時代には存在しないアニメオリジナルの設定である。
原作は、森本ヤス子が1952年に紹介したのが最初で、当時の少年少女向けの文学全集などに収録されたが、このアニメが放映された1980年代の日本では、原作の知名度は非常に低く視聴率面で大苦戦し、途中で打ち切りの危機もあった。
もっとも低かった地域は関東で、名古屋以西ではむしろ高視聴率番組だった。
いずれにせよ本作は一年間放送し切った。
作品そのものへは高い評価も多い。
作中、カトリはよく働いていたため、新聞のテレビ欄などでは前年(1983年)に放送さ
れた「おしん」の名作アニメ版として紹介されることもあった。
本編のDVDは2001年3月25日~同年6月25日発売。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。