聖闘士星矢
車田正美による日本の漫画である。
1985年12月より集英社の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で連載を開始した。
「聖衣(クロス)」と呼ばれる星座の趣向を凝らした鎧や、ギリシア神話をモチーフにした物語が人気を博し、1980年代WJの看板作品の一つとなった。
メジャー路線と読者受けを意識し、プラモデルの要素を取り入れた聖衣が少年読者に、ギリシャ神話を題材にしたストーリーが少女読者にそれぞれ受けるだろうという発想から構想が練られた。
その狙いは的中して、「聖闘士(セイント)」「小宇宙(コスモ)」といったネーミングとともに人気を獲得した。
聖衣の構造を詳しく解説した「聖衣分解装着図」や、読者からの聖衣デザインのアイディア公募などの企画もその人気を盛り立てた。
1986年にはテレビアニメ化し、スポンサーとなったバンダイから玩具やゲームソフトなども発売。
聖衣を再現したフィギュア玩具『聖闘士聖衣大系』は1987年度男子玩具最大のヒット商品になった。
東映動画(現:東映アニメーション)制作で、テレビ朝日系列にて毎週土曜日に放映。
1986年(昭和61年)10月11日から1989年(平成元年)4月1日までの長期にわたるシリーズになり、日本国外でも放映された。
ナレーションは田中秀幸が担当。
冒頭で前回までのあらすじなどが説明されたあと、星矢役の古谷徹によるサブタイトルのタイトルコールが入る。
古谷は次回予告ナレーションも担当し、最後に「君は小宇宙(コスモ)を感じたことがあるか」というキャッチで締めくくられる。
テレビアニメ版『聖闘士星矢』は、商業的にも成功。特に原作漫画でも人気の高い黄金聖闘士が多数登場する十二宮編において、その人気は不動のものとなった。
1987年度の東映動画の版権収入でトップに立つが、1988年の年末商戦で大きく売上が落ち込み、1989年の4月初めに放映を終了。
約3年近くの放映で、平均視聴率は11%を記録し、放映開始当時の小学生男子から多くのファンを獲得した。
本作のヒットをきっかけに、“バトルスーツもの”“装着もの”などと呼ばれる、特殊能力を伴うバトルスーツを装着した若者たちが戦うテレビアニメ、OVAが相次いで制作された。
1980年代後半、本作成功の影響下で制作された“バトルスーツもの”作品の代表的なものとしては『鎧伝サムライトルーパー』『天空戦記シュラト』などがある。
本作品は“美少年アニメ”と称される事もある。 美形キャラクターが多数登場するため、メインターゲットを小学生の男子児童層に置いた作品ながらも、実際に放映してみると10代から20代の女性の中にもファンとなる者がいた。
これら女性ファンの支持も成功の原動力の一つとなる。
当アニメのスポンサーであるバンダイから、アニメに登場する聖闘士と彼らが装着する聖衣(クロス)を再現したフィギュアシリーズ「聖闘士聖衣大系」やプラモデルなどが関連商品として発売された。
これらの商品が好セールスを記録し、アニメも好評だったことからバンダイは素体となるフィギュアにプロテクターを装着させる同様コンセプトの商品に「クロス」という呼称を用いて様々な商品展開を行った。
テレビアニメでは、原作の最終エピソードである「冥王ハーデス編」が残され終了したことから、アニメ化待望論が根強く、東映動画側にも以前から企画があり、2003年よりオリジナルビデオアニメーション (OVA) として実現した。
第2作「冥界編」制作の際に、オリジナルキャストによる声優陣の声質の変化などを理由とし、主役陣を含んだ多くのキャラクターが一度に若手声優へ変更された。
聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編(2003年1月25日 - 2003年7月25日)
聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 前章(2005年12月17日 - 2006年2月18日)
聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編 後章(2006年12月15日 - 2007年2月6日)
聖闘士星矢 冥王ハーデスエリシオン編(2008年3月28日 - 2008年8月22日)
聖闘士星矢 TVシリーズ コンプリート DVD-BOXが発売。
聖闘士星矢 Blu-ray BOXが2014年6月20日に発売。
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