未来ロボ ダルタニアス
東映テレビ事業部が企画し、制作を日本サンライズに委託していた。
「長浜ロマンロボット3部作」の延長線上に位置する作品である。
前作に当たる『闘将ダイモス』はテレビ朝日系で放送されていたが、ダイモスの早期終了に伴う東映エージエンシーの機転(放送枠の交換)によって東京12チャンネルで放送された。
物語は、アレクサンドル・デュマ作の小説『三銃士』がモチーフになっている。
スタッフには、判りやすく「『てんとう虫の歌』のロボット版を創ろう」との説明もなされた。
胸部にライオンの顔を備えた巨大ロボットの先駆けとなっており、その後のアニメや特撮作品におけるスーパーロボットのデザインに影響を与えている。
日本サンライズとの提携は本作で終了。
以後も東映テレビ事業部企画のロボットアニメ路線は、アニメーションの制作会社やキー局・広告代理店の変更を経て、1985年終了の『ビデオ戦士レザリオン』まで継続されて行く。
なお、本作のスタッフ陣は放送終了後、『無敵ロボ トライダーG7』や『最強ロボ ダイオージャ』を制作した。
放送開始から1週間後、同じ日本サンライズ制作の『機動戦士ガンダム』が始まった。
それまで『ダイモス』まで支持していたアニメファンは、本作ではなくガンダムに流れる結果となった。
メインスポンサーであるポピー(現・バンダイ)では、本作以前の商品は3,500円のDX超合金とジャンボマシンダー、1,500円のスタンダード超合金とポピニカというのが一般的だった。
しかし、購買層が少子化と子供のテレビ離れで減少していたため「客数の落ち込みを単価アップでカバー」という方針を採り、「DX超合金 未来合体ダルタニアス」は5,800円と当時の物価としては高額なものとした。
玩具業界ではあまりの高額に危ぶむ声もあったが成功、後の高額合体ロボット商法への転換点となった。
翌年は競合他社も追随し、クローバーの完全変形合体、トミーの奇跡合体、野村トーイの戦闘合体などが発売され、「合体もの全盛時代」が現出する。
また、本作の5.9%という平均視聴率は当時のゴールデンタイムのアニメとしてはかなりの低水準にも関わらず、商業的には成功したため、玩具業界およびアニメ業界では「玩具の売上と視聴率は関係ない」という見解が定着する。
2011年にバンダイの超合金魂シリーズで販売された。
ダルタニアスとは、頭頂高56m、重量678t。
当初はシグマエネルギーで駆動していた。
29話以降反重力エネルギー、反物質エネルギーβ、超電磁エネルギーαの三つを合わせた超空間エネルギーで駆動する。
敵の攻撃や爆発などといったエネルギーを変換して蓄えることも可能で、およそ恒星一個分程度は蓄えられるという。
アトラウス・ガンパー・ベラリオスの三体のメカが合体して完成する巨大ロボットである。
合体のコールは「クロス・イン」。
2009年12月24日、『未来ロボ ダルタニアス・コンプリートDVD』がメディアネット ピクチャーズより発売された。
本商品が本作の初DVD化であり、これまでビデオソフト化なども行われてなかったので、初の映像商品化ともなった。
【未来ロボ ダルタニアス】の主題歌・あらすじ・登場人物・声優
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