銀河烈風バクシンガー
1982年(昭和57年)7月6日から1983年(昭和58年)3月29日までテレビ東京系・毎週火曜日17:55 - 18:25に全39話が放送された、国際映画社制作のロボットアニメ。
「J9シリーズ」三部作の第2作。
物語のモチーフは、幕末時代の日本、新撰組の顛末。
『銀河旋風ブライガー』から600年後の世界を舞台に、幕末時代の動乱期をモチーフに「太陽系惑星内での動乱」として当てはめ、同じく新撰組をモチーフとした主人公達率いる「銀河烈風隊」の活躍とその顛末を描く。
山本正之の手による和風ロックなBGMやファッション、台詞回しなどが時代劇調な点が特徴。
またアイキャッチにはヴォコーダー(ビリーが演奏するショルダーキーボードから「バクシンガー」という音を発する)が使用され、当時のポピュラー音楽の受容がそのまま刻印されている。
『銀河旋風ブライガー』で主役を演じた塩沢・曽我部・森・麻上の4人が、前作の彼らの演じた役のイメージを残した各主要キャラクターを演じていて、この手法は次作『銀河疾風サスライガー』にも引き継がれている。
そして今作はこの4人に加え、徳丸完が演じるドン・コンドールが登場するが、5人目の主人公格キャラクターは今作のみの登場。 劇中で登場するロボットは、バクシンガーを含めすべてが量産を前提としており、戦闘シーン以外にも、「お礼の代わりにロボットを贈呈する」「交易衛星で新型のロボットを買おうとする」「ロボットの生産による予算増に頭を抱える」など、「モノ」として描写されていた。
いくらか卑劣な作戦はあったが、登場する敵対組織も「悪の組織」ではなく、1人1人が志を抱える人間の集まりである。
戦闘シーンではバクシンガーの戦闘と共に、バイクに乗った人間同士が熱い戦いを繰り広げるシーンも描かれている。
最大の特徴は、基本的に1話完結である『ブライガー』『サスライガー』とは一線を画した大河ドラマ的ストーリーにある。
銀河烈風隊は史実の新撰組同様、だんだんと追いつめられて行くが、それでも、主君を裏切ったり隊を逃げ出したりせず、「烈」の花火を壮大に打ち上げてほとんどの主要キャラクターが戦死する悲劇的な結末を迎える。
しかし、彼らの活躍も史実同様に後々の『サスライガー』の時代まで語り継がれることになる。
玩具はメインスポンサーのタカトクトイスから、合体ギミックを再現した「DX爆走合身バクシンガー」が発売された。
またプラモデルも前作に引き続きマークより発売。
普及価格帯である300円のキットはバクシンガー(1/320スケール)の他ニオーム他も発売する意欲的なラインナップだった。
前作の『ブライガー』に引き続き文具関連の商品も製造・販売されたが、製造元はセイカノートからショウワノートに変更されている。
バンプレストのゲーム『スーパーロボット大戦GC』及び『スーパーロボット大戦XO』で登場した。
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