わんぱく大昔クムクム
1975年に毎日放送制作・TBS系列で放送されていたテレビアニメ。
制作はITCジャパンということになっているが、実際の制作は創映社(現:サンライズ)が行っていた。
恐竜と人間が共存する原始時代で、少年クムクムと仲間たちが冒険を繰り広げる。
当初は『クムクム』というタイトルで、7話から『わんぱく大昔クムクム』に名称が変更された(変更後のオープニングでは、「わんぱく大昔」の前に「まんが・」という文字が入っており、正式なタイトルは「まんが・わんぱく大昔クムクム」である)。
当初、企画・キャラクターデザインは秋津円(安彦良和の別名義)となっていたが、実際のオープニングでは安彦本人の名義になっている。
監督はりんたろう。
原始時代、わんぱくな男の子・クムクムは仲間の子どもたちと身近な冒険を繰り広げる。
もともとは、比較的殺伐としたメカものの作品に多く携わっていた安彦が「もっと違ったものをやりたい」と創映社で話したところ、
「なら自分で作れ」と言われて考案したものが発端。
これがたまたま江崎グリコの目に止まり、ペロティチョコへの起用が決まってアニメ化の運びとなった。
当初は安彦が監督を引き受けるつもりでいたのだが、経験がないという理由でりんが起用されることになった。
また、商品化の過程でキャラクターのデザインや設定がかなり変更されている。
安彦は上記のような事情で、自作がアニメ化されるという当初の意気込みが放映の頃にはかなり失われてしまったことを、後年述懐している。
その後、脚本・演出・作画をすべて担当したエピソード(第12話「冬の神を呼ぶ雪虫」)を手がけたりして愛着を持つようになった。
毎日新聞の大阪本社発行版には放映当時、本作の4コマ漫画が定期的に掲載されていた。
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