銀河漂流バイファム
1983年10月21日から1984年9月8日まで、毎日放送を制作局として、JNN系列で放送されていたロボットアニメである。
通称「バイファム」。
全46話。
制作局の毎日放送では、第23話まで毎週金曜19:00 ‐19:30(JST)、第24話以降は毎週土曜17:00 ‐17:30に放送されていた。
制作は日本サンライズ(現:サンライズ)。
ジュール・ヴェルヌの小説『二年間の休暇』(少年向けには『十五少年漂流記』)をモチーフにしている。
この宇宙版『十五少年漂流記』のアイディアは、『機動戦士ガンダム』の企画時に考案されたものだったが、『ガンダム』はそれとは異なる方向へと進んだため、改めてこのモチーフを用いてアニメ化した作品が本作であり、そのため「原案」として富野由悠季の名前がクレジットされている。
メカやアクションに加えて、等身大の少年少女が生活し成長する物語でもある本作品は、本放送後にも総集編が2本(『カチュアからの便り』『集まった13人』)、およびオリジナル脚本の新作2本(『消えた12人』『"ケイトの記憶"涙の奪回作戦!』)がOVAとして制作・販売された。
本作は初期の段階では2クールの予定でスタートしたが、企画が具体化するにつれ、4クールの作品として体裁が整えられていった。
しかし視聴率が低迷した影響で、前半の23話で打ち切りの可能性が生じ、スタッフの間では「内回り・外回り」などと言って打ち切り版と通常版のシナリオを区別していた。
結局23話での打ち切りは回避されたが、その後も39話前後での短縮エンディング、または12月までの3か月延長など、さまざまな提案があった。
最終的に46話で完結することが決まった時期は製作の最終段階(1984年6月)だった。
こうした経緯は、当時発売されたジ・アニメ、アニメックなどの各種ムック本で、当時としてはかなり詳しく紹介された。
サウンドトラックはいずれもヒットし、中でも『銀河漂流バイファム総集編』はオリコンLPチャートで最高10位を記録した。
初期の番組ナレーションは富田耕生が担当したが、中盤のジェイナス航海開始より、自著の航海日誌の読み上げという形でスコット・ヘイワード(鳥海勝美)が務めた。
放送当時、バンダイより1/100、1/144スケールでRVが、1/24でウェア・パペットがプラモデル化された。
関節部には当時としては採用が始まったばかりのポリキャップが用いられていた。
バンダイからはプラモデル以外にハイコンプリートモデル(初期)のラインナップとしてバイファムとネオファムが商品化されている。
カバヤ食品からチョコスナックのおまけとして小サイズのプラモデルキットが販売されていた。
2014年2月にバンダイコレクター事業部のROBOT魂シリーズで<SIDE RV>バイファムが発売。
銀河漂流バイファム COMPLETE BOX (完全初回限定生産)が2006年2月24日に発売。
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