ふしぎなメルモ
手塚治虫の子供向け漫画及びアニメーション作品。
1970年 - 1972年迄『小学一年生』に連載。
ほかにも、『よいこ』、『れお』にも掲載されていた。
連載当初はママァちゃんというタイトルだったが、商標取得が難儀なためアニメ放映が決定したと同時に変更された。
もともと手塚プロダクション初のテレビアニメ用の作品として企画・作成された作品。
アニメの方は、子供達向けの性教育を意図した作品として有名である。
なお、初期段階では同じ手塚作品の「アポロの歌」をアニメ化する形で企画が進んでいたとのこと。
天国のママから、ミラクルキャンディー(赤いキャンディーと青いキャンディー)をもらった主人公メルモが、キャンディーを食べて赤ん坊や大人、人間以外の様々な動物に変身し、色々な危機を乗り越え、真の大人になっていく物語である。
メルモに与えられたキャンディーには不思議な力があり、赤いキャンディーを食べると10歳若返り、青いキャンディーを食べると10歳年をとる。
手塚プロダクション・ABCが制作で同局が旧・大阪テレビ放送と合併して以来、同局制作アニメの第1号でもある。
1971年10月3日から1972年3月26日まで毎週日曜日の18時30分 - 19時00分にTBS系列にて全26話で放送された。
なお、アニメーションのオープニングは1カットで作成されている。
翌年1972年にはこのスタッフで立ち上げた、本作の売り込みを行った手塚治虫のマネージャー西崎義展が本作のスタッフでアニメーション・スタッフルームを立ち上げ『青いトリトン』を原作とする『海のトリトン』が、製作される事になり、後の土曜19:00 - 19:30ABC制作アニメ枠 → 現在の日曜 8:30 - 9:00のABC制作アニメ枠へと繋がって行く。
2002年、リニューアル版のDVD-BOXがパイオニアLDCから発売された。
当初はオリジナル版とリニューアル版両方の音声を収録すると告知されていたが、結局オリジナル版の音声は収録されなかった。
特典としてオリジナル版オープニングとエンディング、および「アポロの歌」パイロットフィルムが収録されている。
リニューアル版が製作されて以降はオリジナル版が再放送されることは無くなり、映像ソフトもLD以降発売されていないため、2014年現在オリジナル版を視聴するのは困難であるが、宝塚市立手塚治虫記念館のアニメ検索機ではオリジナル版の映像を視聴することができる。
オリジナル版VHS・LDに収録されているエンディング映像は全てノンテロップ版となっている。
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