赤き血のイレブン
梶原一騎原作による、サッカーを題材とした漫画またアニメ作品。
この物語の主人公・玉井真吾は、後に日本代表や古河電工で活躍した永井良和がモデルである。
物語の舞台となった新生高校のモデルは埼玉県浦和市(現・さいたま市)の浦和市立南高等学校(現さいたま市立浦和南高等学校)。
監督の松木天平は同校監督の松本暁司、GKの大平洋介は福家三男がモデルである。
1969年に創部6年目の同校サッカー部が高校総体、国体、高校選手権の三冠を達成した逸話に基づいてこの作品は作られた。
漫画版は作画:園田光慶(後に深大路昇介に変更)により、「週刊少年キング」(1970年2号 - 1971年21号)に連載された。
この作品は当時のサッカー少年の間で人気を獲得し、1980年代に『キャプテン翼』が登場する以前に影響を与えた作品と評されているが、その一方で常識からは想像し得ない奇想天外なシュートやプレーが描かれた。
また、精神論に重点が置かれ、技術解説が軽視されていたとの指摘も見られる。
アニメ版は東京テレビ動画の製作により1970年(昭和45年)4月13日から1971年(昭和46年)4月5日まで日本テレビ系で全52話が放送され、テレビ放映に際しては読売サッカークラブ(現東京ヴェルディ)の取材協力を仰いだ。
放送時間(JST)は毎週月曜19:00 - 19:30で、この枠でアニメが放送されるのは本作が初。
またそれまで日本テレビの19時枠国産アニメは、継続中の『巨人の星』とその前の『黄金バット』に次いで3作目だが、この2作は系列局のよみうりテレビ制作であるため、日本テレビ制作作品は初となる。
なお前週の4月6日には、原作者の梶原一騎などを招いての前夜祭番組が放送された。
第40話より『サッカー野郎 赤き血のイレブン』に改題され、玉井を中心とした日本ジュニアと、ケン・サントスが率いるブラジル・ジュニアとの対戦を描いたオリジナルストーリーが展開された。
この際、一部キャラクターデザインが変更されている。
途中から監督を務めた岡迫亘弘は、1980年代には『キャプテン翼』、1990年代には『燃えろ!トップストライカー』といったサッカーを題材としたアニメ作品でキャラクターデザインを担当している。
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