ひみつのアッコちゃん(第1作)
赤塚不二夫による日本の少女漫画である。
1960年代から2010年代に至るまで、たびたびテレビアニメ化され人気を呼んだ。
また、テレビドラマ、実写映画も作られている。
なんでも望むものに変身できる魔法のコンパクトを鏡の精からもらった少女・アッコちゃんが、コンパクトの力を使って変身して、人助けをするコメディ。
女の子が憧れの職業に変身するという、変身願望を満たす要素は後の魔法少女もののスタンダードとなり、大きな影響を残した。
同時に、「ごく普通の人間の少女が、異世界の存在から魔法の力を与えられ変身能力を得る」という、後のぴえろ魔法少女シリーズに伝わる設定の元祖的作品ともなった。
1962年(昭和37年)より集英社の少女漫画誌「りぼん」にて『秘密のアッコちゃん』として連載開始。
ルネ・クレール監督の奥様は魔女 (1942年の映画)から着想を得たとされている。
1969年1月6日から1970年10月26日まで、全94話がNET系列で月曜 19:00 - 19:30に放送された。
『魔法使いサリー』に続く、東映動画製作。
東映魔女っ子シリーズの一編で第2作にあたる。
最高視聴率は27.8%、平均視聴率で19.8%を記録し、前番組『魔法使いサリー』以上のヒット作となった。
東映動画の池田宏によると本作のコンパクトは商品化を狙ったもので「これは売れるぞ」と考えながら作業をしていたそうである。
東映動画の横山賢二も鏡台が商品化が困難なためにコンパクトに変更したように述べている。
アッコは茶色の髪で、服装は四季を通じて常時白い半袖ブラウスに赤い上着とスカートを着用している。
靴下は白いハイソックスである。
魔法の呪文「テクマクマヤコン」や、アッコの飼い猫「シッポナ」の名は原作にはなく、脚本の雪室俊一がつけたもの。
また、原作では、ダークスーツにサングラス、ソフト帽と、スパイのようないでたちの鏡の国のおじさんが登場するのに対して、本作では女性の鏡の精が登場。
これらの設定はその後のアニメのリメイクでも踏襲され、リメイクの際の事実上の原作となっている。
前作『魔法使いサリー』最終回(1968年12月30日放送)の後で放送された『アッコ』予告編は、箒で空飛ぶサリーがお別れのご挨拶を述べた後、鏡の中の空間へテレポートしたサリーが、「すごくチャーミングでお茶目な女の子、その名はアッコちゃん!」と言いながら、鏡の前のアッコを紹介するという演出だった。
この予告編は、ビデオソフト版『サリー』第31巻のラストや、DVD-BOX版『アッコ』シリーズの全巻購入特典DVDに収録されている(いずれも東映ビデオ製)。
本作は好評で、その後何度も再放送された。
アニメ第1作は5回公開されており、これは『狼少年ケン』の延べ9回(限定公開を含む)に次ぐ記録にして、『東映まんがまつり』で最多記録である。
【ひみつのアッコちゃん(第1作)】の主題歌・あらすじ・登場人物・声優
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