ファイトだ!!ピュー太
毎日放送の製作によりNETテレビ(現:テレビ朝日)系で放映していたテレビアニメ。
1968年4月6日 - 9月28日、毎週土曜19時30分 - 20時に放映。
全26話。
ムロタニ・ツネ象の漫画『ドクター・ツルリ』(週刊少年サンデー連載)をテレビアニメ向けに脚色した作品。
発明が得意な主人公・今野ピュー太が祖父のツルリ博士と共に毎回変わったメカを開発し、ライバルの発明家・ワルサー7世とその助手・ブレーキのコンビと対決する。
「主人公とライバルがコミカルなメカで対決する」、「やられたライバルがお仕置きを受ける」といったスラップスティック的な要素が後の「タイムボカンシリーズ」(タツノコプロ)に影響を与えた、と見る意見もある。
目まぐるしく展開される画面、激しく動くキャラクターが特徴的である。
この他、反戦、水爆、米ソ問題、土地買収問題とデモ、アメコミ、サイケデリックアートなどの世相風俗をはじめ、洋画作品やアニメ作品のオマージュやパロディ、或いは動画をコマ送りしなければ分からないような一瞬のギャグを取り入れるなど、当時のギャグアニメとしては異色であったが、2クールで終了した。
関西地区では1970年代初頭まで繰り返し再放送されていたが、関東地区では再放送の機会は少なかった。
その後フィルムが行方不明となっていたが、1990年に『おそ松くん』(第1作)、『かみなり坊やピッカリ・ビー』と共に毎日放送千里丘スタジオにあるフィルム保管倉庫から発見され、第10話「南太平洋メチャクチャ大戦争」が、『かみなり坊やピッカリ・ビー』とのカップリングで毎日放送開局40周年記念のビデオソフトとして発売された。
なおオープニング映像に関しては、これより前の1989年にハミングバードから発売された『マニア愛蔵版 懐かし~いTVアニメテーマコレクション』 (VHS・LD) にも収録されている。
2005年6月29日に全26話収録のDVD-BOXがコロムビアミュージックエンタテイメント(現・日本コロムビア)からリリースされた。
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