ゲゲゲの鬼太郎(第3作)
水木しげる原作の漫画『ゲゲゲの鬼太郎』を原作とした妖怪アニメ作品。
1985年10月12日 - 1988年2月6日放送。
全108話。
「現代社会に生きる妖怪」「人と妖怪の共存共栄」にポイントが置かれている。
妖怪も悪役と言うよりは、近代化で住処を追われたり、人間やねずみ男に利用されて騒ぎを起こす例が増えて、勧善懲悪な展開より人間との融和路線が多くなっているのが特徴で、和解した妖怪が後の戦いで鬼太郎側に就く例も多い。
制作話数が多いため、第2シリーズ同様他の水木作品を基にしたエピソードも存在するが、大幅なアレンジを加えているため雰囲気は異なる。
今作から目玉おやじの田の中勇以外のレギュラー声優陣を一新、以降のシリーズでもそれが受け継がれていく。
なお、後のシリーズでは引き継がれたキャストもいる。
また本シリーズより読売広告社が参加した。
また、橋渡し的な役割として、レギュラーに人間の少女ユメコを追加しているほか、鬼太郎のキャラクターもよりヒーロー的な性格を盛り込んだ人間的でポジティブなものとなり、チャンチャンコの色合いも原作・カラーイラスト、他の映像化作品等はいずれも肩部から順に【黒・黄・黒・黄・黒】の5層なのに対し、唯一【黄・黒・黄・黒・黄】と逆の配列になっている。
武器も「指鉄砲」など生体的描写の強いものは登場せず、代わりに万能アイテム「妖怪オカリナ」を登場させた。
鬼太郎ファミリーや、宿敵としてのぬらりひょん一味が本格的に確立したのはこのシリーズからである。
「ぬらりひょんは日本妖怪の総大将」というイメージは本作に由来しているといっていい。
融和路線ということで、アニメとしてダイナミズムが薄いエピソードもやや多いが、合間にインパクトある旧来の勧善懲悪物語を挟むなどの構成の妙や、東映アニメーションのスタッフによるダイナミックなアクション描写、子ども好みのコミカルなシーンや描写の挿入、毎回のゲスト妖怪に当時第一線のベテラン声優を投入する等を行った。
歴代最高のヒット作品となった。 また本作から妖怪登場時に名前が表示されるようになり、これは第4、第5シリーズにも引き継がれる。
本シリーズでは妖怪が出るアニメとしては珍しく、恐竜が登場する話もある。
最高視聴率は歴代の作品でトップである。
1986年3月22日放送の29.6%が最高。
【ゲゲゲの鬼太郎(第3作)】の主題歌・あらすじ・登場人物・声優
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。