ダーティペア
高千穂遙によるSF小説シリーズ、またそのアニメ化作品。
『S-Fマガジン』1979年2月号に最初の短編が掲載された。
舞台は22世紀の銀河系宇宙。
銀河連合が「クラレッタ三重星事件」を教訓に設置したあらゆるトラブルに対処する専門機関、WWWA(スリー・ダブリュー・エー、World Welfare Works Association―世界福祉事業協会)に所属する犯罪トラブルコンサルタント(略して「トラコン」)“ラブリーエンゼル”、別名“ダーティペア”こと、ケイとユリが活躍するスペースオペラである。
正式なコードネームはラブリーエンゼルだが、事件を解決するごとに、舞台となった星に壊滅的な被害を出すため、誰もその名で呼ぼうとせず、ダーティペア(汚れ屋二人組)というあだ名で呼ばれる。
但し、そのほとんどは起きるべくして起きた不可抗力の損害か、放置すればさらに大きな損害の発生が予測されたものだったとされる。
その証拠に、責任を問われたことは一度もなく、上司にきつい嫌味を言われるだけ。
2人はそのあだ名で呼ばれる事をかなり嫌い、特にケイは眉を逆立てて激怒する。
服装は銀色の編み上げブーツにホットパンツ、襟のあるノースリーブの丈の短いジャケットを着用しており露出度は高い。
本作と同じく安彦良和が挿絵を描いている『クラッシャージョウ』シリーズとは、背景世界を共有しており本作の約20年後になる。
1985年に日本サンライズ(現:サンライズ)制作でテレビアニメ化され、テレビシリーズ終了後にOVA、劇場版が制作された。
二人が引き起こす災害がゴールデンタイムのTVアニメとして放送可能なレベルに抑制されている。
テレビアニメ化にあたって原作から設定が変更され、その後に展開されたOVAと劇場版に引き継がれていったものも多い。
二人の超能力、千里眼(クレアボワイヤンス)設定は描かれなかった。
二人のコスチュームが原作から変更されており、アニメ用に線が少なくされた。
ケイは藍白で赤の縁取り、ユリは黄色で赤の縁取り、ブーツのデザインも個々で異なっている。
耐熱ジェルの設定はない。
通常任務とは別に破壊活動など荒事が伴う特殊任務時には、二人とも黒系のジャンプスーツを着用し飛行装置を有したバックパック装着、組み立て式のレーザーライフルやグレネードランチャーで武装する。
原作のサポートキャラであるムギの活躍が激減しており、ほぼペットに近い扱いになっている。
OPではバックの巨大モニターでWWWAのプロモーションビデオ風のCMが流れている。
ダーティペア DVD-BOXが2006年11月22日に発売。
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