機甲界ガリアン
1984年(昭和59年)10月5日から1985年(昭和60年)3月29日まで日本テレビ系で毎週金曜日17:30 - 18:00の枠にて全25話が放送された、サンライズ(当時の社名は日本サンライズ)製作のロボットアニメ。
一見すると中世騎士物語風のファンタジーだが、実はSFでもあるという、凝った構造の物語である。
1年間(全50話)の予定で製作が始められたのだが、メインスポンサーであったタカラのプラモデルがあまり売れず、それに伴って放送期間が半年に短縮された。
そのため前半のストーリーがじっくり展開するのに対し、最後の5話は怒涛の急展開を見せる。
ただし塩山紀生は「半年間の放送なら」と全話の作画監督を務めたことを語っていて、当初から半年間の放送予定であった可能性もうかがえる。
なお、当時は『装甲騎兵ボトムズ』や『蒼き流星SPTレイズナー』のように、放送期間が変動する可能性を考えて最初から複数の結末を用意しておくことは珍しくなかった。
『レイズナー』のLDのブックレットに掲載されたインタビューによると、後半は高度文明連合を舞台の中心にして物語が展開し、ウーズベンももっと活躍する予定だったという。
同じサンライズ製作で、ほぼ同時期に放映された『聖戦士ダンバイン』とはファンタジー色の強いロボット物として対比されがちだが、DVD-BOXのブックレット内の対談で、両作品のメカニックデザインを務めた出渕裕は「向こうが田園調で欧州的なハイファンタジーとすれば、こっちは荒野で米国的なヒロイックファンタジー」との見解を述べている。
本作のサウンドトラックCDは、2枚とも再発が無かったことなどからアニメサントラの中では破格のプレミアがついていたが、ディスクユニオンから2008年10月24日に再発売された。
ガリアンなど、本作中に登場するロボットは、メインスポンサーであったタカラによって玩具化された。
しかし、売り上げはあまり芳しくなく、本作が全25話という短命に終わったのもこれが一因とされる。
文具類は、ショウワノートから発売された。
OVA作品も作成されています。
『機甲界ガリアン 大地の章』 (1986年1月21日発売)
『機甲界ガリアン 天空の章』 (1986年3月21日発売)
『機甲界ガリアン 鉄の紋章』 (1986年8月5日発売)
『機甲界ガリアン DVDメモリアルボックス』 (2003年3月28日発売)
『機甲界ガリアン DVD-BOX』 (2011年1月28日発売)
サンライズが制作したアニメのクロスオーバー作品であるブレイブサーガシリーズや、サンライズ英雄譚シリーズなどに登場している。
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