パタリロ!
魔夜峰央のギャグ漫画。
『花とゆめ』(白泉社)で1978年に連載を開始し、2014年現在、『別冊花とゆめ』『MELODY』にて連載中。
1982年にはアニメ化もされた。
バミューダ=トライアングルの真ん中に存在する架空の島国マリネラ王国を舞台に、その国王パタリロが、側近のタマネギ部隊や、イギリスの諜報機関MI6(エム・アイ・シックス)の少佐(スパイ)バンコランやその愛人マライヒ等を巻きこんで起こす騒動を描く。
舞台はマリネラ王国だけに限らず、バンコランやマライヒの住むロンドンも多用されている。
基本的には一話完結の形式であるが、連作エピソードもいくつか存在している。
毎話で描かれるストーリーは単なるドタバタギャグなノリだけにとどまらず、プロットが高度に練られたものも多く、作品が長年支持されている所以でもある。
ストーリーはギャグ作品の懐の広さを生かしてジャンルを越えた多彩な内容になっており、007シリーズめいたスパイアクションがあれば推理小説並みのミステリーもあり、宇宙人が出てくるSFもあれば黒魔術が絡むオカルトもある。
1970年代、少女漫画界では耽美的な少年愛を題材に取り上げることが流行したが、その時期に連載が始まった本作でもその要素は多分に盛り込まれている。
スピンオフ作品として『家政夫パタリロ!シリーズ』、『パタリロ西遊記!』、『パタリロ源氏物語!』、『パパ!?パタリロ!』がある。
1978年の初掲載以来、2014年の時点でも描き続けられており、少女漫画界第2位の長編漫画となっている。
2014年11月時点で、花とゆめコミックスの正編のみで93巻まで刊行されている。
スピンオフ作品まで含めればコミックスの巻数は100巻を超えている。
原作の人気を受けてアニメ化された。
1982年4月8日 - 1983年5月13日 フジテレビ系列 全49話 漫画作品のアニメ化については、作画技術の問題から原作と異なったテイストのキャラクターが設定されることがあるが、本作に関してはキャラクター・背景とも可能な限り原作のユニークな作風が再現されている。
テレビシリーズ終了後の1983年7月には、劇場用アニメーション作品が製作・公開された。
2003年12月、2004年2月にはハピネット・ピクチャーズから、テレビアニメ全49話がDVD化して発売された。
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