銀河旋風ブライガー
1981年10月6日から1982年6月29日までテレビ東京ほか一部放送局で毎週火曜日17:55 - 18:25の枠にて全39話が放送されていた、国際映画社製作のロボットアニメ。
「J9シリーズ」三部作の第1作。
スタッフは、『サンセット77』や『サーフサイド6』といった1950年代のアメリカの若者向け探偵ドラマの軽妙なセンスを強く意識して制作したとされる。
また、時代劇調のナレーションなど和風の要素と始末屋稼業の組み合わせから、当時からアニメ誌などでは「SFアニメ版必殺シリーズ」などと書かれることも多かった。
本作の特徴として女性ファンが多いことがあげられる。
一説によるとファンの9割が女性だったとされている。
J9のキャラクターデザイン上のモチーフは『ルパン三世』である。
キッドはルパン三世、ボゥイーは次元大介、アイザックは十三代目石川五ェ門、お町は峰不二子を参考にデザインされている。
これは放送当時の『アニメージュ』の特集記事で明らかになっており、記事中では初期デザインとともにキャラデザインを担当した小松原一男のコメントも掲載されていた。
また、J9のキャラクター4名は、ストーリー上ほぼ同格の位置づけであり、一種の群像劇であったと言える。
この点は、続くシリーズ2作も同様の流れにある。 ロボアクションの作画の荒れが目立ち、主演陣はあまりの質の低さに驚愕し「これは自分たちが気合を入れて番組を盛り上げていく他ない」と闘志が湧いたと語られる。
四辻は友人の山本正之にBGMと挿入歌の制作を依頼したところ音響面で人気を博し、J9シリーズが後世まで根強い人気を持つようになる要因の一つとなった。
なお、日本のテレビアニメで初めてベッドシーンが描写された(第28話)。
最終回間際にアニメ専門誌でスタッフの「映画化も考えている」旨の発言があったが、結局それ以上の話の進展はなかった。
スポンサーのタカトクトイスは1981年の年末商戦で「『ブライガー』が大ヒットし、当社としては対前年150%を記録できた」としている。
また同誌によると同年末商戦でタカトクが同時期、スポンサーをしていた『戦国魔神ゴーショーグン』や『ヤットデタマン』より売れたそうである。
玩具以外の関連商品としては、プラモデルがマークから発売されている。
全高13センチ前後で価格は300円とガンプラの主力商品だった1/144スケールの商品仕様に合わせてあり、その上外箱の大きさも同価格のガンプラと同じと、パッケージングからして販売店の棚でガンプラと共に置かれることを狙ったかのような仕様になっていた。
文具関連の商品は、セイカノートから発売された。
因みに後番組の『銀河烈風バクシンガー』の文具は、セイカのライバル企業のショウワノートが製造・販売している。
本作はゲーム『スーパーロボット大戦α外伝』・『スーパーロボット大戦GC(XO)』・『スーパーロボット大戦NEO』に登場している。
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