黄金バット
昭和初期の紙芝居のタイトルロールの主人公。
金色の骸骨の姿をし、漆黒のマントを身に纏う。
昭和40年代に漫画・映画・テレビアニメ化されていた。
一般的には悪の象徴とされる骸骨であるが、『黄金バット』では正義のヒーローとして描かれている。
その特有の「高笑い」と、共に現れる金色のコウモリが印象的である。
『黄金バット』は1930年(昭和5年)、鈴木一郎原作で白骨面に黒マントの怪盗が活躍する街頭紙芝居シリーズ『黒バット』が好評だったことから、主人公を黄金色にした絵19枚を永松健夫が描いて誕生した。
『黒バット』の最終回で、無敵で不死身の悪役である黒バットを倒す正義のヒーローとして突如、初登場した。
この黄金バットが子供たちに大好評だったため、黄金バットを主人公とした新作紙芝居を蟻友会の後藤時蔵、高橋清三、田中次郎らが製作。
当時の驚異的な当たり演目となる。
1967年(昭和42年)4月1日から1968年(昭和43年)3月23日まで、アニメ版がよみうりテレビ (ytv) の企画・制作により日本テレビ系列で毎週土曜日19時 - 19時30分に全52話が放映され、高視聴率を得た。
この放送枠は元々『お笑い珍勇伝 頓馬天狗 → 崑ちゃんのとんま天狗』、『琴姫七変化』など「よみうりテレビ制作、大塚製薬提供のドラマ枠」として定着していたが、よみうりテレビとしてはテレビアニメ制作の初参入作品であり、日本テレビ系列では初の19時台のアニメである。
この放送枠では本作品の後も『巨人の星』、『天才バカボン』などの大ヒット作を生んでいる。
スポンサーは変わらず大塚製薬の1社提供。
TV版第4話のブローアップ版を「オールカラーで!東映まんがまつり」内で公開。
併映は『ひょっこりひょうたん島』、『魔法使いサリー』、『キャプテンウルトラ』。
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