あしたのジョー2
高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや画による日本の漫画作品。
1980年(昭和55年)10月13日~1981年(昭和56年)8月31日、毎週月曜日19時~19時30分、日本テレビ系放映(全47話)。
日本テレビ系アニメとして初めて全話ステレオ放送された作品だった。
前作の続編だが、下記の再編集劇場版の続きという位置付けのためストーリーは力石との対戦後から始まり、カーロス戦までは事実上のリメイクとなる。
ただし原作やアニメ前作にあった矢吹丈がドサ回りのボクサーになり、そこからはい上がるストーリーは省略されている。
また原作にないオリジナルストーリーがふんだんに盛り込まれ、オリジナルキャラクター(須賀清など)も多数登場させている。
原作が完結して何年もたってから整理しての制作なので、矛盾点もクリアされており、登場人物の心理表現も丁寧に描かれている。
特に終盤のテレビ関東による世界バンタム級1位のレオン・スマイリーとのマッチメイクや、WBA王者カロルド・ゴメスとWBC王者ホセによる王座統一戦のくだりなどは、よりリアルにプロボクシングの世界を描きたいという意図からの追加で、オリジナルの部分からは主に監督である出﨑統が「あしたのジョー」という作品世界をどう解釈しているか、がうかがえる。
ほとんどの話数で絵コンテを担当しているさきまくらは出崎統の別名義である。
なおサブタイトルには第4話と第33話を除く残りすべてに「…」が挿入されている。 白木葉子役の声優は一般公募された。
1,380人の応募者の中から、梶原一騎や出崎統を含む8人の審査員による公開オーディションの結果、田中エミと森脇恵が同点となり、田中が白木葉子役に、森脇が林紀子役に選ばれた。
最高視聴率は、16.3%(1980年10月13日放送 第1話「そして、帰ってきた…」)
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