鉄腕アトム(第2作)
手塚治虫原作の漫画『鉄腕アトム』のアニメ第2作目。
日本テレビ系列にて、1980年(昭和55年)10月1日から1981年(昭和56年)12月23日まで放送。
全52話。
旧虫プロダクションで制作した第1作に不満を持っていた原作者の手塚治虫が、手塚プロダクションで新たにアトムの誕生から改めてリメイクするために制作したシリーズ作品である。
第1作が基本的にモノクロ作品であり、再放送や日本国外でも放送されないこともリメイクの理由に挙げられている。
リメイクは6年前より企画されていて、1978年より放映が始まった『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』内の手塚治虫スペシャルアニメが好評であったことから本作の企画が実現した。
第1作と同じ様に、手塚治虫自らが脚本、絵コンテ、演出、原画でスタッフとしても参加した。
第1作よりもアクションシーンがかなり重視されたが、9回に渡って繰り広げられた「アトム対アトラス」のシリーズからも、「心を持つロボット」というテーマは本作でも健在とわかる。
また、手塚治虫自身が脚本、演出を手がけた最後の鉄腕アトム作品でもあり、手塚らしいユーモアのある物語や演出が随所に見られる。
本作では第1話の設定年代は2030年となっており、原作のアトム誕生の年である2003年、およびアニメ第1作の設定2013年のいずれからも変更されている。
裏番組に視聴者層が重なる、『Dr.スランプ アラレちゃん』が放送されていたこともあり、視聴率面では苦戦した。
最終回では、手塚治虫本人がメッセージを述べる実写映像が冒頭に流された。
オープニングは前作のアレンジバージョンとなった。
編曲は三枝成章が行い、手塚のコメントによると、「何故前作のままでないのか?」というファンからの批判があったという。
2001年1月25日に1巻、2002年1月25日に2巻のDVD-BOXがそれぞれ発売。
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