無敵ロボ トライダーG7
1980年(昭和55年)2月2日~1981年(昭和56年)1月24日迄、名古屋テレビを制作局として、テレビ朝日系列で毎週土曜日17:30 ‐18:00に全50話が放送されたサンライズ制作のロボットアニメである。
前番組の『機動戦士ガンダム』が高年齢層からは注目を集めたものの、本来の視聴者である低年齢層の間では今ひとつ人気が振るわなかったことから、純然たる子供向けアニメとして制作された。
いわゆるスーパーロボットアニメでありながら、出撃時に近所の住民にスピーカーで注意を呼びかける、敵と戦うときに経費を考えて戦う必要がある、などの生活感ある描写が数多く見られ、軍用兵器としてのロボット描写を重視したガンダムとは別の意味で、リアリティを追求した作品となった。
またトライダーG7の高い性能についても、ロボット帝国から亡命した科学者による1機だけの設計であり、他の地球製ロボットに比べ、ずば抜けて優れていると説明がなされている。
地球侵略を狙うロボット帝国とトライダーG7との戦いを描いているが、ドラマはワッ太を中心とする下町人情物ストーリーが主に描かれ、ロボット帝国の正体は地球に知られておらず、「地球を襲ってくる謎の怪ロボット」程度にしか認識されていない。
ロボット帝国側も、地球を襲撃するたびに迎撃に出てくるトライダーの正体を探ろうとするものの、偶然が重なり失敗が続く。
結局、ロボット帝国が地球侵略を断念する最終回も含め、敵味方の両陣営にほとんどストーリー交流が無いという特異な構成となった。
唯一の接点はトライダーG7を設計したのがロボット帝国の科学者・ナバロン(梅本)であるという事だが、それを知るのは主人公・ワッ太の亡き父親とロボット帝国の技術者クラードのみであり、他の主要登場人物は誰もその事実を知らない。
最終回では戦闘はなく、ワッ太達の卒業式で締めくくっている。
また、ナレーションは前番組の『機動戦士ガンダム』で、シリアスな語りをしていた永井一郎が引き続き担当。
前番組とは打って変わった弾けた語り口を披露している。
本作は歌手たいらいさおにとってのアニメソング・デビュー作品である。
G7の特徴である七段変形は玩具では完全には再現できず、いずれも頭部の二変形が省略されている。
初期に発売された「変型合体セット」は五段変型、後にトライダーシャトルとセットで発売された「完全7変型合体」では別の変形パターンを加えて七段変形とした。
他に廉価版の「変型シャトル合体」や必殺技を再現した「バードアタック」などが発売。
売れ行きは好評で、サンライズ側ではスポンサーのクローバーに前作の借りが返せたと感じていたという。
【無敵ロボ トライダーG7】の主題歌・あらすじ・登場人物・声優
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