海底超特急マリンエクスプレス
手塚治虫原作のテレビスペシャルアニメ。
但し、オンエア上のタイトルでは「マリン・エクスプレス」と表記されていて、放送当時「マリン(・)エクスプレス」という表記が多くなされていた。
1979年8月26日の『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』内で放送された。
24時間テレビアニメスペシャルの第2弾。
スター・システムがとられており、アトムやブラック・ジャック、サファイアやシャラクといった手塚作品のオールスターキャストが登場することで話題となった作品である。
ただし、アトムや御茶ノ水博士など、一部のキャラクターは名前が変更されている。
舞台である海底の透明感を出すために、通常はポスターカラーで描かれる背景を水彩画で描いている。
手塚治虫のイースター島への旅行から持ち上がった企画であり、当初はマリン・エクスプレスよりも後半のムー帝国での冒険が中心の作品になるはずであった。
しかし、手塚の手がけた絵コンテは放送時間を大幅に上回る2時間10分の分量となってしまい、後半のシーンを中心に大幅なカットがなされたため、海底列車内でのサスペンスを前面に押し出した内容となった。
そうした経緯もあり、手塚は前作の『100万年地球の旅 バンダーブック』共々本作を劇場用アニメとしてリメイクすることを明言していたが、実現はしていない。
2008年開催の東京国際映画祭アニメ部門『animecsTIFF』でも上映された。
EDクレジットは「下から上に流れる」のではなく「上から下に流れていく」タイプとなっている。
マリン・エクスプレスとは、日米が共同開発した太平洋海底横断鉄道。
停車駅はロサンゼルス~マルケサス島~サモア島~ポナペ島~東京。
海底にある軌道は、深海の水圧にも耐える透明なチューブで覆われている。
総延長は約25,000km。
単線で、跨座式モノレールのような軌道を用いる。
所要時間は約40時間(途中駅の停車時間を含む)、最高速度は900km/h(緊急時には1000km/hまで加速可能)。
2001年にジェネオン・エンタテインメントよりDVD化され、『100万年地球の旅 バンダーブック』『フウムーン』『ブレーメン4 地獄の中の天使たち』とのセット『24時間テレビスペシャルアニメーション1978-1981』が発売。
【海底超特急マリンエクスプレス】の主題歌・あらすじ・登場人物・声優
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