未来少年コナン
1978年4月4日から10月31日にかけて、毎週火曜日19時30分から20時00分(日本時間)まで日本放送協会(NHK)で放送されていた日本のアニメ作品である。
全26話。
製作会社は日本アニメーション。
宮崎駿が初めて監督を担当した作品として知られている。
また、NHKが放映した最初のセルアニメーションシリーズでもある。
従来、『少年ドラマシリーズ』などの青少年向け番組は18時台に放送されていたが、ゴールデンタイムにおける視聴率の大半を児童および青少年が占める状況を鑑み、19時30分からを「ファミリーアワー」として、本作もこの時間枠に放送することとした。
火曜日19時30分からの30分間は、この作品以後しばらくの間アニメーション枠となった。
本放送時の視聴率は、関東地区で平均8%と振るわず、最高視聴率も14%(第25話)に留まった。
NHKはPRのためNHK受信料徴収の際、同作品のシールを渡したこともある。
後に再編集によって映画化されたが、その際には一部のテレビ版製作スタッフの意図に反して編集されたため問題になった。
制作が遅れ、26話作るために一年三ヶ月を要した。
間に合わない際はNHKも特番を放送するなど制作サイドの都合に対応していたため、宮崎駿は「NHKだからできた」とも振り返っている。
アレクサンダー・ケイの『残された人々(原題The Incredible Tide)』が原作としてクレジットされている。
NHKのテレビシリーズをまとめた総集編『未来少年コナン』が1979年に劇場公開された。
同時上映作品は、同じく日本アニメーション製作の『野球狂の詩 北の狼南の虎』。
本作には絵コンテで参加した富野由悠季は、『戦闘メカ ザブングル』を監督するにあたって、『未来少年コナン』を模倣するところから始めたと語っている。
また、当時新人だった押井守は、本作の絵コンテ集によってレイアウトを学び、高畑勲の絵コンテでのラオ博士の扱いでキャラクターを立たせる「戦略的な演出」を理解したという。
バンダイビジュアルが、1990年4月にレーザーディスク全7枚組のLD-BOXを39,600円で発売。
バンダイビジュアルがディズニー作品の販売をしていたときのノウハウが投入され、『機動戦士Ζガンダム』のLD-BOXに抜かれるまで、『スター・ウォーズ』なども押さえてLD-BOXのセールス記録を保っていた。
1997年にはLD-BOXに使われたマザーを素材にDVD-BOXを発売。
2001年になって、ニュープリント、ニューテレシネで新たにマスターが作成されて、日本語字幕と音声と効果音のみ収録したMEトラックも追加された仕様のDVDが再発売された。
さらに2008年1月には、本放送30周年記念として廉価版DVD-BOXが新たに初回限定で発売された。
2011年11月25日、マスターネガよりテレシネを再び行い、ブルーレイ版が発売された。
本編DISC(5枚組)にビスタサイズ版全話を収録した特典DISC(3枚組)が付属している。
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