ドカベン
水島新司による日本の野球漫画作品。
および、これを原作とするアニメ・映画・ゲーム作品。
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて1972年から1981年まで連載された。
神奈川県の明訓高校野球部に所属する主人公の「ドカベン」こと山田太郎と、同級生でチームメイトの岩鬼正美、殿馬一人、里中智、微笑三太郎などの仲間達を中心とした野球漫画。
主な舞台は高校野球である。
唯、連載初期のドカベン中学時代は、山田、岩鬼、山田の妹サチ子の三人を主軸とし、鷹丘中学を舞台とした柔道漫画だった。
単行本7巻目に至り、野球漫画へ方向転換する。
当時魔球などの超人的・非現実的要素の多かった野球漫画にあって、配球の読みなどのリアルな野球の描写を盛り込んだことは斬新で、躍動感のある水島独特の画風も手伝って野球漫画の新境地を開拓した。
また水島によれば、本作品以前は自信作やヒット作に恵まれていなかったものの、本作品では前述の岩鬼を主人公の山田に絡ませたことで物語が大きく展開してヒットに繋がり、さらに里中、殿馬の登場時にはそれまで自分の作品には恵まれなかった女性ファンが倍増したという。
続編に『大甲子園』、『ドカベン プロ野球編』、『ドカベン スーパースターズ編』、『ドカベン ドリームトーナメント編』がある。
アニメ版は1976年10月6日から1979年12月26日にフジテレビ系列で放送された。
のちにCS放送フジテレビ739で再放送された。
全163話。
原作は元々、学園漫画として始まったが、アニメ化された時点では高校野球漫画の代表作として人気があったため、アニメ版では序盤の柔道編が短縮された。
野球編に移行してからも原作連載の約2倍のペースで進行し、ついに追い着いてしまったため一旦中断したが、結局再開されることはなかった。
そのため、アニメ版では中学編から高2夏の弁慶高校戦までしか描かれていない。
なお、アニメオリジナルシーンもいくつか存在する(山田と岩鬼の初対面シーンで夏子が出ているなど)。
オープニング映像では間奏で岩鬼がバットを捕ってから挿入される場面(石毛が打球を処理するなど)の有無で少なくとも2種類あり、それによって間奏の長さが異なる。
テレビアニメ版が放映される前に、ナイル野球用品のテレビCMでアニメ化されている。
この時はキャラクターにはセリフがなく、帽子やユニフォームのラインが原作に近い黒色だった。
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