超電磁ロボ コン・バトラーV
NETの土曜日18:00-18:30枠に於いて、1976年(昭和51年)4月17日から1977年(昭和52年)5月28日にかけて全54話が放送されたテレビシリーズの題名。
本作は東映テレビ事業部が初めて製作したテレビアニメである。
それまでの東映アニメとは異なり、東映テレビ事業部が企画、制作を創映社(現・サンライズ)に委託するという手法をとった。
1976年3月26日まで放送されていた『勇者ライディーン』のメインスタッフを招集することで、後に「長浜ロマンロボット3部作」と呼ばれる作品群の第1作目に数えられている。
通称は『コンV』。
本作によって開始された東映テレビ事業部企画・八手三郎ロボットアニメシリーズは、その後もキー局・制作会社・代理店などを替えながら、1984-85年放送の『ビデオ戦士レザリオン』まで続くことになる。
コン・バトラーVの名称の由来は、コンバイン(combine 一体化)+バトラー(battler 戦う人)+V(ヴィクトリー+5機(ローマ数字の5)のマシン)、またはコンバトルCombattle((戦術的)戦闘。 コンバット(combat (団体)戦闘) + バトル(battle (格闘的)戦闘)よりなる合成語…英語に実在する) + er(~を為す者)+ V(同)である。
企画段階の仮称は『マグネスV(ファイブ)』であり、これは次番組『超電磁マシーン ボルテスV』の原題にもなった。
企画段階のキャラクター名は、主人公が「中島俊」、浪花十三に相当するキャラが「東山勇太郎」、他は同じで、東西南北+中であった。
当初の試案では9機の合体が予定されていたが、多すぎるという事で6機、後に5機に減らされた。
本作に大きな影響を与えたのが『ゲッターロボ』である。
ゲッターロボはアニメ上で行われる三機合体が玩具では再現できなかった不満が高まっていたので、玩具メーカーのデザインにより、玩具上でも可逆的に合体・分離が可能な合体ロボを登場させたのが本作である。
このコンセプトは、次作『超電磁マシーン ボルテスV』やスーパー戦隊シリーズにも受け継がれている。
本番組終了後の翌年に創映社は日本サンライズと改名する。
日本サンライズとしてのオリジナル作品第1作目としてロボットアニメが企画され、当初は本作と次作と同じ5機合体ロボットという構想であったが、サンライズの作画労力の軽減や改名後のスポンサーがクローバーという小規模な玩具メーカーだったため、5機から3機に減らされ、改名後の作品は『無敵超人ザンボット3』となった。
コン・バトラーVとは、キャンベル星人の地球侵略とその尖兵である巨大戦闘メカ・どれい獣に対抗するため、南原博士が国連の協力を得て開発した巨大合体ロボット。
バトルジェット、バトルクラッシャー、バトルタンク、バトルマリン、バトルクラフトの5機のバトルマシンが合体して、全高57.0メートル、重量550.0トン、最高飛行速度M11の巨大ロボットとなる。
動力源は原子力エンジンから発生する電力を基にして生み出される超電磁エネルギー。
装甲材質は実在する素材であるサーメット。
操縦方法はヘルメットから発信される特殊な信号がパイロットの記憶細胞に取り込まれることで習得する。
この為、初召集直後にどれい獣の襲撃を受けたバトルチームもすぐに戦うことができた。
基地である南原コネクションにいるロボット・ロペットが彼らの脳波の同調作業を司る。
5人全員の脳波が同調する(コネクション管制室にあるドックにロペットが就いた状態の時に全てのメーターの指針が振り切れ、内照と頭のセンサーライトが発光する)と、「コンバインオッケー!」というロペットの合図に続き、バトルチームの「レッツ・コンバイン!」の掛け声と共に合体が始まる。
エンディングテーマで毎週歌われていた「身長57メートル 体重550トン」のフレーズは特に有名であり、後の漫画・小説などで巨大ロボットの大きさ・重さの設定としてしばしば使用される。
主題歌・挿入歌の作曲は全て小林亜星が行い、同編曲およびBGMは筒井広志が担当した。
小林は本作以外にも『ゴワッパー5 ゴーダム』、『宇宙魔神ダイケンゴー』、『百獣王ゴライオン』、『宇宙大帝ゴッドシグマ』、『ブロッカー軍団IVマシーンブラスター』、『∀ガンダム』といったロボットアニメの主題歌・挿入歌を作曲している。
1977年3月19日公開の「東映まんがまつり」で第30話のブローアップ版が上映された。
同時上映は、『世界名作童話 白鳥の王子』・『ドカベン』(アニメ版)・『一休さん ちえくらべ』(TVブローアップ版)・『大鉄人17』・『ジャイアンツのこども教室』の計5本。
【超電磁ロボ コン・バトラーV】の主題歌・あらすじ・登場人物・声優
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。