柔道讃歌
梶原一騎原作、貝塚ひろし画の漫画作品。
週刊少年サンデー1972年21号~1975年14号まで連載された。
又それを原作としたテレビアニメ。
名前の通り、柔道を主題にしたスポーツ漫画である。
梶原一騎の作品としては、『柔道一直線』と並ぶ柔道もので、1961年選手権大会と1964年東京オリンピックでアントン・ヘーシンクに敗れた「屈辱」からの「日本柔道の復興」というテーマを『~一直線』から引き継いでいる。
また登場する超人的な柔道の技も『~一直線』の「地獄車」「二段投げ」「大噴火投げ」などと原理的に共通するものが多い。
本作ではそれをさらにエスカレートさせており、「ジャイアントスイングをかけながらブリッジする」「必殺技同士がぶつかりあって相殺し、その衝撃で双方の柔道着が消し飛ぶ」「投げ技を同時にかけ合って2人とも投げ飛ばされる」といった破天荒な描写が続出した。
作者はこれまで少年サンデーに「ケンカの聖書」「おとこ道」を発表するのだが共にヒットせず、本作品がサンデーにおける初ヒットとなった。
本作を印象づけるものに必殺技と並んで特訓がある。
本作はスポ根物としては末期の作品であり、過激な描写のインフレ化が進んでいたため、同時期の「侍ジャイアンツ」「紅の挑戦者」「アストロ球団」などと共に「決してマネをしてはいけない」タイプの危険な特訓が続出した。
1974年4月1日から9月30日まで日本テレビ系で放送された。
全27話。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。